派遣の話をするんじゃい

人材業界で感じたことを率直に書いています(^^)

コロナ拡大と新しい正社員の形

お疲れ様です。

新型コロナの感染拡大が過去最大級となっている中、それでも求人倍率においては低調だった昨年よりも上昇し、求人数が増加が見受けられます。

求職者の動きとしては、コロナショック(コロナ影響による休業、リストラ等)の影響もあってか申し込みにあたっては企業選定に慎重な様子が見られています。

企業側としては、求人数の増加とともに人材採用が難航するわけですが、その打開策として新しい「正社員」の形について拍車をかけるように感じています。

「新しい正社員の形」

それは、無期雇用だけど、賞与・退職金・転勤の適用無し、という形です。

会社によっては、「地域限定正社員」と呼んだりしています。

(私の世代が影響しているかもしれませんが)

従来の正社員とは、無期雇用(終身雇用)、賞与支給・退職金支給・企業によっては他事業所への転勤あり、といった形態ではないかと思います。

それが、最近になり新卒を初めとした若年層の人材確保を目的に、従来の正社員の一段階下の階層として、「地域限定正社員(限定正社員)」の制度を導入する企業が増えてきました。

それが、今回のコロナショックによる人材採用難航の打開策として、従来は「契約社員派遣社員)」として募集していた企業が、「地域限定正社員)」として募集をかけ始めています。

一般に、「正社員」と「契約社員」の求人募集が並んでいれば。まずは正社員募集を優先するでしょう。企業の採用担当者からすると、少しでも待遇をあげ、なんとか人材確保を進めたいわけです。

しかし、急なコストアップも難しいことから雇用は無期にするが、その他待遇は実質的に従来の契約社員と同様水準とするわけです。

就職活動をしている方々は、誤解する場合があるので説明会等、雇用条件の説明の受ける際にはしっかりと確認をしておきましょう。

正社員だから賞与があると思い込んでいたら、半年経っても支給が無く、そもそも支給対象ではなかった、なんてことがあっても困ります。

労働条件は双方合意であれば、問題ありませんが、説明不足・確認不足と双方に落ち度がある状態ではよくありません。

話が横道に逸れてしまいましたが、新しい正社員の形、進むように思います。制度自体が間違っているというわけではありません。

企業側としても、そういった形を取らざる得ない状況もあるでしょうし、時代の移り変わりとともに新しいものも生まれてきます。

私の世代では、非常に違和感を覚える新しい正社員の形ですが、いまの20代前半の世代の方々にとっては、違和感は無く、これが当たり前になるのかもしれません。

新しい正社員の形、良し悪しは別としてこれが当たり前になるかもしれません。待遇面は劣る部分がありますが、それと同時にダブルワークが当たり前、副業が当たり前、そんな形になるのでしょうか。

最近の求人を見てそんなことを考えています。