派遣先が喜ぶ派遣会社(派遣元)
お疲れ様です。
派遣先企業さんが喜ぶ派遣会社ってどんな会社でしょうか。
私は、派遣元・派遣先・派遣社員の全ての経験者です。
派遣元としての期間が1番長くなりますが、少なからず
それぞれの立場を知っているつもりです。
派遣先が喜ぶ派遣会社とは?
私なりの経験としては、端的に言うと自身(派遣先)の
要望を満たしてくれる派遣会社が良いです。
要は顧客満足です。
誰でも「願わくば」という要望は沢山あります。
沢山ある要望事項の中で優先順位があります。(変動的)
どうせ無理だろうと思っているけど、お願い出来るなら
お願いしたいこともあります。
派遣先はサービスを受ける立場、
派遣元はサービスを提供する立場、と私は思っています。
(人材サービス業、と呼称されることもありますし)
派遣先の要望事項は、その時々で変わってきますので
何が一番かと言われると言い切れません。
基本的な要望から、より高度な要望へ変わります。
・人材を足りなくて困っている(人材を確保したい)
⇒派遣社員を採用・紹介してくれる派遣会社が欲しい
・人の紹介はしてくれるけど、定着が悪いのは困る
⇒ミスマッチの少ない、しっかり人選してくれる派遣会社が欲しい
・定着はしているけど、もっと大量に紹介して欲しい
⇒紹介力(提供力)のある派遣会社が欲しい
・沢山の紹介をしてもらって定着しているが、生産性が低い
⇒適正スキルのマッチングの精度が高い派遣会社を!
技能レベルの高い人材を沢山登録している派遣会社を!
派遣元での教育訓練が充実している派遣会社を!
言いたい放題のように見えますが、欲言えばいろいろ要望事項は
存在するものです。
必要な時期に、適性のあった人材を、必要な人数だけ、
希望する期間の間、提供して欲しいと思うのが派遣先の心理です。
気を付けなければならないのが、労働者派遣業は基本的な
考え方として、「派遣先は派遣元に対して、労務の提供の
対価として」派遣料金を支払う、というものがあります。
私が昔、お取引先の人事担当者に言われたことのひとつに、
「派遣会社の価値は、その派遣社員さんがきちんと勤務・仕事をして、
その企業(派遣先)の業績向上に寄与することで、初めて価値が生まれる」ということがあります。
私は今でも忘れずにいる言葉です。
変な言い方をすると、派遣会社は派遣社員が勤務する(出勤した)
時間だけ、基本的に派遣料金を請求できるのです。
ですが、派遣先の立場からすると、しっかり勤務してもらえない、
戦力になっていないなら、業績向上に繋がりませんし、
費用対効果の面ではマイナスかもしれません。
※派遣社員さんが入職されるということは、その教育担当、労務管理に少なからず労力を費やすこととなります。
最近でも、上記のような「ただ人を送り込むだけ」の派遣会社を
多々目にします。そういう派遣会社は、売上だけの為にマッチングをせず派遣させてしまいます。
そうなると困るのは、派遣先企業さん・派遣社員さんです。
多少の時差はありながらも、いずれ派遣元の評価も失墜するでしょう。
しっかりと、お客様(派遣先)のニーズを把握し、
その時々の要望に応じて、対応を進めていくことが大事だと思っています。