派遣の話をするんじゃい

人材業界で感じたことを率直に書いています(^^)

派遣先が喜ぶ派遣会社(派遣元)

お疲れ様です。

 

派遣先企業さんが喜ぶ派遣会社ってどんな会社でしょうか。

 

私は、派遣元・派遣先・派遣社員の全ての経験者です。

派遣元としての期間が1番長くなりますが、少なからず

それぞれの立場を知っているつもりです。

 

派遣先が喜ぶ派遣会社とは?

私なりの経験としては、端的に言うと自身(派遣先)の

要望を満たしてくれる派遣会社が良いです。

要は顧客満足です。

 

誰でも「願わくば」という要望は沢山あります。

沢山ある要望事項の中で優先順位があります。(変動的)

どうせ無理だろうと思っているけど、お願い出来るなら

お願いしたいこともあります。

 

派遣先はサービスを受ける立場、

派遣元はサービスを提供する立場、と私は思っています。

(人材サービス業、と呼称されることもありますし)

 

派遣先の要望事項は、その時々で変わってきますので

何が一番かと言われると言い切れません。

 

基本的な要望から、より高度な要望へ変わります。

・人材を足りなくて困っている(人材を確保したい)

 ⇒派遣社員を採用・紹介してくれる派遣会社が欲しい

・人の紹介はしてくれるけど、定着が悪いのは困る

 ⇒ミスマッチの少ない、しっかり人選してくれる派遣会社が欲しい

・定着はしているけど、もっと大量に紹介して欲しい

 ⇒紹介力(提供力)のある派遣会社が欲しい

・沢山の紹介をしてもらって定着しているが、生産性が低い

 ⇒適正スキルのマッチングの精度が高い派遣会社を!

   技能レベルの高い人材を沢山登録している派遣会社を!

   派遣元での教育訓練が充実している派遣会社を!

 

言いたい放題のように見えますが、欲言えばいろいろ要望事項は

存在するものです。

 

必要な時期に、適性のあった人材を、必要な人数だけ、

希望する期間の間、提供して欲しいと思うのが派遣先の心理です。

 

気を付けなければならないのが、労働者派遣業は基本的な

考え方として、「派遣先は派遣元に対して、労務の提供の

対価として」派遣料金を支払う、というものがあります。

 

私が昔、お取引先の人事担当者に言われたことのひとつに、

「派遣会社の価値は、その派遣社員さんがきちんと勤務・仕事をして、

その企業(派遣先)の業績向上に寄与することで、初めて価値が生まれる」ということがあります。

私は今でも忘れずにいる言葉です。

 

変な言い方をすると、派遣会社は派遣社員が勤務する(出勤した)

時間だけ、基本的に派遣料金を請求できるのです。

ですが、派遣先の立場からすると、しっかり勤務してもらえない、

戦力になっていないなら、業績向上に繋がりませんし、

費用対効果の面ではマイナスかもしれません。

派遣社員さんが入職されるということは、その教育担当、労務管理に少なからず労力を費やすこととなります。

 

最近でも、上記のような「ただ人を送り込むだけ」の派遣会社を

多々目にします。そういう派遣会社は、売上だけの為にマッチングをせず派遣させてしまいます。

そうなると困るのは、派遣先企業さん・派遣社員さんです。

多少の時差はありながらも、いずれ派遣元の評価も失墜するでしょう。

 

しっかりと、お客様(派遣先)のニーズを把握し、

その時々の要望に応じて、対応を進めていくことが大事だと思っています。