いまだに存在したミラクルな待遇設定
お疲れ様です。
まだ人材業界の法整備が進んでおらず、ある種無法状態にあった頃、人材各社はそれぞれ給与設定に様々な仕掛けをしていたものです。
基本的に、自社(派遣会社)が損しない為の仕掛けなのですが、2020年代の昨今でも、いまだにそんなことがあるようです。
①早期退職したら時給が格安設定になるよ
時給1,000円で雇用契約を結んであったのに、早期で退職した場合はその月の時給は800円で計算するよ、といった内容です。
善し悪しはさておき、予め説明があったならまだしも、早期退職するって決まったらその話を出してきて退職を留まらせるケース、嫌がらせのように低賃金で支払うケース、いろいろあるようです。
②有休を使ったらその月の時給は下がるよ
例えば、有休1日使うと、その月の時給が50円下がる、みたいな内容。有給1日取得によって損失した売上分を、その月の支払い時給を下げることによって利幅をキープする手段です。
③社会保険に入らない期間だけは時給上がるよ
社会保険には即日加入せず、1~2ヶ月未加入になるとします。その間は会社としては社会保険料の折半分の負担が無くなるため、時限的に時給を100円アップする、みたいな内容です。
当然、求人広告には高い時給が謳われますが、入社して数か月後、社会保険に加入する時期となったら、同時に時給が100円安くなる、といった仕組みです。社会保険の加入により、控除が多くなって手取りが下げるのに、時給まで下げられると、手取り額の落差は大きくなります。
④有給休暇の60%払い
問題ないと言えばそれまでですが、常識は覆されると思います。
有休で休めば給与には影響無し、と安心して休暇を取ったつもりが明細書を見てみたら不通に勤務するよりも下がってました、というケース。
⑤雇用保険に加入したと思ったら未加入
一般的に毎月の給与から雇用保険料が引かれます。毎月の明細書を見ると引かれていますが、そんなに違和感は無いはずです。
しかし、退職後もしもの場合に備えて職安に失業給付の手続きに行ったらビックリ。毎月保険料が引かれていたのにも関わらず、雇用保険が掛けられていませんでした、といった内容。
いろいろあります。
従業員はお金のために働いてます。
お金に関する説明はしっかりと、事前説明した上で勤務して頂きましょう。