派遣の話をするんじゃい

人材業界で感じたことを率直に書いています(^^)

時給が高くなってきています

お疲れ様です。

 

派遣会社の求人の時給が高くなってきています。

 

派遣社員募集の時給変動は、根底には派遣先企業が出す派遣料金の高低が影響しています。

 

派遣料金が高くなれば、派遣会社が捻出できる給与(時給)も高く支払えるようになるので基本的には比例します。

 

では何故時給が高くなるのか、要は人が集まらない、採用が進んでいない、というのが一般的な理由となります。

 

派遣先にしろ派遣会社にしろ、人材確保をしたいという気持ちは一緒です。ですが、派遣先の周辺には当然人材確保に関しては競合となる他企業が存在しますので、そこでの競争に負けまいと条件を上げて(時給を上げて)くるのです。

電気屋さんで、「うちのほうが安いよ~」みたいなものです。

 

では、もう少し掘り下げて、なぜ人が集まらない、採用が進まないのか、ですが、そこには理由がいろいろとあります。

 

・地域的に人が集まらない(人口が少ない地域に就業場所がある)

・競合他社が多く人が取り合いになり、採用が進まない(求人倍率が高い)

・採用条件が高く、採用が進まない(難しい職種)

・評判が悪い(口コミの影響など)

 

直近では、求人倍率が高めの水準となってますのでその影響が大きいと思います。そして、派遣社員の場合は、あくまで臨時雇用・臨時採用という意味合いが強いので、給与水準もある程度の許容を持って変更することが可能なのです。

 

これが正社員で終身雇用を前提にしていると、長期的なキャリアプランや給与テーブルとのバランス、既存社員とのバランスなど配慮することが多くなり、既定のテーブルに合わせることが筋となりますが、臨時雇用の場合はそれを理由に調整が可能となるわけです。

 

時給が高くなっても、仕事内容は同じであれば高いほうが良いですね。就職活動は縁物とも言われ、その時々のご縁(タイミング)で条件が異なったりすることもありますので、時給が高かったら運が良かったと前向きに捉えても良いと思います。

 

現在、最低賃金の底上げが進もうとしている時代です。

地方の飲食店の契約社員(アルバイト)の募集でも時給1,000円を超える時代ですから、どの業種でも全般的に高くなる動きになってくると思います。

 

時給が高いから難しい仕事かもしれない、って思う時代は終わりになろうとしています。私が入社した頃は、安い時給だと応募者が少なくなるが、高すぎると難しい仕事と勘違いされて応募者が来ない、といったことがありましたが、それは昔の話。

 

ただし、反面では派遣先企業さんからすると、1人当たりの人件費(外注費)は上がっていてコストアップになっているわけですから、費用対効果の面では、働く派遣社員さんへの評価を厳しく見られるようになる可能性も秘めています。

 

時代背景が影響しているとは言え、コストを掛けたのにアウトプットが変わらないのであれば利益が下がるだけです。各社販売価格の変更が行われたりすることも多々目にしますがそういった影響もあるのかもしれません。

 

ひとまず、時給が上がってきている傾向になります。

「時代が変わってきている」ということをご認識頂き、求人情報を見て頂ければと思っています。