派遣の話をするんじゃい

人材業界で感じたことを率直に書いています(^^)

前職照会

お疲れ様です。

 

前職照会は、一部要職での従業員採用や、地方では未だ行われているようです。

 

私自身は、正社員採用よりも派遣社員採用のウエイトが大きかった立場ですが、一昔前は他の派遣会社から頻繁に連絡があったものです。

 

お互いにそういったことをしているので慣れたもので、人材の情報交換していたものでした。直接目にはしておりませんが、首都圏内で共通のブラックリストが運用されているという噂があったほどです。

 

昔話はさておき、前職照会はいま現在では大幅に縮小されました。

そこには個人情報保護が強化されてきたことによります。

 

派遣会社(その他企業も同様ですが)は、前職照会を行う場合には事前に本人の同意を取ることが必要です。どのような内容を確認するのかも決めておくと良いでしょう。

 

また、前職照会を行わない場合には、事前に「経歴詐称があった場合には解雇とする」といった旨を取り交わしておくと良いでしょう。

 

応募者(求職者)には、退職した会社に関する守秘義務が課せられている場合が多いですし、応募者の前職の企業側には個人情報保護が課せられているので、今の時代、前職照会は世間的にも良いものとは捉われません。

 

世間的に、人や企業を疑わしく感じてしまうような事柄が多く、

信用・信頼といったものが重要視される時代です。

コソコソと前職照会をするくらいなら、未然防止策を検討し、応募者に告知し、経歴詐称などを防止することが望ましいと考えます。

 

前職照会において連絡を取った企業さんとの対企業間においての信用・信頼といった意味でもそれが望ましいと思います。

前職照会の相手が、今後の長いお付き合いするお取引先になるかもしれませんし。

 

「契約社員」としての心構えについて

お疲れ様です。

 

国内の基幹産業のひとつである製造業が元気を取り戻しつつある状況下で、主要の自動車産業においても賑やかな求人が飛び回っている様子が見られます。

 

期間工』と言われたりする「契約社員」で働くことの心構えについて私なりの考えを書きたいと思います。

 

契約社員は、当該契約期間に基づいて一時的・臨時的に採用されている社員です。働ける期間(雇用期間)の面で言えば、期間限定ということです。

 

派遣社員も大半はこの契約社員に該当すると思います。

派遣社員の中には、正社員(無期雇用)として派遣会社に雇用された上で、派遣契約に基づき、期間限定で派遣先企業に「派遣」される方もいます。(常用型派遣、現在では無期雇用派遣)

 

派遣社員で一般的なのは、契約社員として(期間雇用)派遣会社に雇用され、派遣契約に基づき、期間限定で派遣先企業へ「派遣」される方もいます。(有期雇用派遣、雇用期間と派遣期間が一緒)

 

私は、契約社員で働く方には、毎回同じようなことを伝えていました。

プロスポーツ選手と同じだよ」と。

 

契約社員は、契約満期後の保証は確定されていません。

まずは、決められた機関の中で、求められる業務を全うし、

その業務状況を見た派遣先企業さんが契約満了後の延長に

ついて判断するわけです。

 

プロスポーツ選手も同様です。プロ野球界では、期間の長さとしては、基本的に1年契約で締結されます。その年の成果により翌年以降の契約期間を始め、年俸の設定などが決定されていくのです。

 

それなりの結果が出れば良し、怪我でリタイヤがあったとしても、翌年に期待が出来るような状況をしっかり作って球団に必要とされれば翌年の契約もあるでしょう。「球団に必要とされるか」がポイントとなります。

 

契約社員についても同様です。定められた期間の中でしっかりと結果を残していくこと、それにより契約満了後の延長可否についてジャッジされます。まさしくプロの世界だと思っています。

 

また、契約更新可否の判断において、根底にはその企業の業績の影響もあります。

 

契約の延長が出来ずに切られてしまう場合、契約社員全員が足並み揃えて、ということはあまりありません。会社の業績・先行きの見込みを考える中で、必要なだけの人材を残すのです。会社も生き物ですから戦力にならないと判断された人材を残すことは出来ません。

 

限られた期間の中で、実績を残し、それをアピールしていくことも大切です。必死に頑張っているのにその努力が評価者に伝わっていない、なんてことはよくあります。

 

契約社員として勤務している中で、契約更新が打ち切られることになった時に驚いて取り乱してしまう方もいますが、冷静に考えればそういうものです。ずっと雇用し、成長を期待するのであれば、契約社員から正社員へ登用するでしょう。

 

逆に、企業は契約延長したかったのに、契約社員の方が満了をキッカケに退職する、という展開もあるわけです。契約社員として勤務する方、契約社員として採用する企業、お互いにリスクを背負っています。

 

契約社員で働くときにはそういったことを念頭に置いて勤務する必要がある、心得ておく必要がある、私はそう思います。

 

面接無しで最短その日から仕事可能【プチジョブ】

いまだに存在したミラクルな待遇設定

お疲れ様です。

 

まだ人材業界の法整備が進んでおらず、ある種無法状態にあった頃、人材各社はそれぞれ給与設定に様々な仕掛けをしていたものです。

 

基本的に、自社(派遣会社)が損しない為の仕掛けなのですが、2020年代の昨今でも、いまだにそんなことがあるようです。

 

①早期退職したら時給が格安設定になるよ

時給1,000円で雇用契約を結んであったのに、早期で退職した場合はその月の時給は800円で計算するよ、といった内容です。

善し悪しはさておき、予め説明があったならまだしも、早期退職するって決まったらその話を出してきて退職を留まらせるケース、嫌がらせのように低賃金で支払うケース、いろいろあるようです。

 

②有休を使ったらその月の時給は下がるよ

例えば、有休1日使うと、その月の時給が50円下がる、みたいな内容。有給1日取得によって損失した売上分を、その月の支払い時給を下げることによって利幅をキープする手段です。

 

社会保険に入らない期間だけは時給上がるよ

社会保険には即日加入せず、1~2ヶ月未加入になるとします。その間は会社としては社会保険料の折半分の負担が無くなるため、時限的に時給を100円アップする、みたいな内容です。

当然、求人広告には高い時給が謳われますが、入社して数か月後、社会保険に加入する時期となったら、同時に時給が100円安くなる、といった仕組みです。社会保険の加入により、控除が多くなって手取りが下げるのに、時給まで下げられると、手取り額の落差は大きくなります。

 

④有給休暇の60%払い

問題ないと言えばそれまでですが、常識は覆されると思います。

有休で休めば給与には影響無し、と安心して休暇を取ったつもりが明細書を見てみたら不通に勤務するよりも下がってました、というケース。

 

雇用保険に加入したと思ったら未加入

一般的に毎月の給与から雇用保険料が引かれます。毎月の明細書を見ると引かれていますが、そんなに違和感は無いはずです。

しかし、退職後もしもの場合に備えて職安に失業給付の手続きに行ったらビックリ。毎月保険料が引かれていたのにも関わらず、雇用保険が掛けられていませんでした、といった内容。

 

いろいろあります。

従業員はお金のために働いてます。

お金に関する説明はしっかりと、事前説明した上で勤務して頂きましょう。

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経験が邪魔をすることがある?

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お疲れ様です。

 

就職活動をする上で、他者との差別化を図り競争を勝ち抜くためには

自身の職務経験を活かした形での就職活動、というのはセオリーです。

 

しかし、経験が邪魔をしてしまう場面があります。

それは職場に入ってからです。

 

50歳の事務職経験者の方のお話です。

数十年、総務関係で経験を重ねてきたその方は、総務・労務・管理・経理、何かと知識があり、ワンストップで事が済んでしまうような経験があります。

 

しかし、その方曰く、入社したばかりだから新人として職場の先輩社員の指示に従って勤務したいのに、どうしても経験が邪魔をして口出しをしてしまうそうでした。

 

相手の受け取り方は人によって様々ですが、その方の場合は周りの人に煙たがれてしまい、職場に居づらくなって退職を繰り返してしまうと。

 

 

転職というのは、非常に大きな労力を必要とします。

新しい環境、新しい生活リズム、新しい人間関係、新しい業務の習得、気を遣うことが多く、非常に疲れます。

そんな新しい環境の苦労を喜びにしてしまうような方も時折いますが、そのような方は稀です。

 

新しい環境で馴染んでいくために、環境に合わせて適応していくことは非常に大変です。私は昔ながらに、仕事は長く続けてなんぼや、と思っています。

 

経験が邪魔をする、そんなこともあります。

そういう方だからこそ苦労することがあります。

 

「うまくやっていく」という言葉がありますが、無責任な言い方をするとそんな言葉に様々なことが集約されているように思います。

 

そんな苦労があったとしても、経験は宝です。

気持ちひとつで得られるものではありません。

そういった経験者の方が次世代へきちんと継承していくことが未来を創っていくことになります。

 

がんばりましょう!

 

 

履歴書作成において残念なこと

お疲れ様です。

 

就職活動において提出する履歴書についてお話をします。

 

非常に残念なこと。

 

(志望動機)

・記載された内容と会社の募集要項があっていない

・どこの企業に提出しても万人受けするような内容

・そもそも空欄

・内容が「動機」になっていない

・会社の企業理念を丸写ししたような志望動機

 

個人的な意見としては、要は「だからあなたの会社を志望した」といったことがわかる内容、「だからほかの会社ではなく、あなたの会社を選びました」ということが伝わる内容が良いと思っています。

 

派遣会社への登録の場合は、何故登録したいのか。目的は何か。

派遣の中でも希望する案件が決まっている場合にはその理由。

それを具体的に書いて欲しいと思っています。

 

一般企業でも派遣会社でも相手は人間です、心があります。

「派遣会社への申し込みにモチベーションは無い」という方もいますが、ならば他に選べる仕事を選べば良い、と思いますし、

たかが派遣といえども、少なからず期待するもの、得たいものがあって応募したのであれば、それなりの姿勢は見せるべき、と思います。

 

採用面接を受ける方は「選ばれる側」という立場を忘れてはならないし、応募して頂いた会社側も「選ばれる側」といった立場を忘れてはならないと思います。

そういったお互いの配慮が最低限あることが前提の上で、各々の立場での責任を果たしていくことが大切です。

 

「証明写真」

・指定された枠に、写真の大きさが合っていない

 ⇒枠の大きさの確認不足、見直しが出来ない人?

 ⇒サイズ間違いに気付いたけど直さなかった、そこまで本気ではないのか、面倒くさがりなのか、妥協しやすい人ではないか、と感じる。

・服装がフォーマルではない

 ⇒TPOの欠如、本気度が低い

 

「記入漏れ」

・配偶者の有無、扶養家族の有無、免許資格の記入漏れ

・郵便番号の記入漏れ

 ⇒だいたい書けば良いと思っている?、履歴書という公的文書を軽視している

 

「記入全般」

・PC作成において、文字の大きさ、フォントの不揃い、変換ミス

 ⇒見直しが出来ていない、確認不足、PCスキル不足

 

履歴書1枚は応募者ご本人の成果物です。

ひとつの作品の結果となります。

 

完成度の低い履歴書は、面接官の信用・信頼を揺るがす結果と招きます。信用・信頼がなければ、いくら口頭で良い説明をしても、心の底から面接官の心を掴むことは出来ません。

 

これは営業マンの営業先への提出する資料などにも言えることです。

特に書類選考の場合は致命的となる場合があります。

対面面接にて履歴書を提出するのであれば、その場でフォローすることも出来るかもしれませんが、書類選考の場合にはその履歴書自体だけで判断されてしまいます。

 

現在、どこの企業様も、高い客先要求にしっかりと応えるため、神経を削って努力をしています。採用面接は、企業にとっては業績向上に向けた先行投資をするかどうかの判断ですから慎重になります。

 

労務提供により、対価(給与)を得るということは非常に大変なことです。誰しもが大切にする「お金」に関する事柄ですから、応募される方々においてはしっかりとした履歴書を作成し、企業側としては、相応の労力をかけて作成して頂いた履歴書を大切に扱うと共に、面接に訪れるまでのご苦労をしっかりと認識し、誠意のある面接を実施してもらいたいと思っています。

 

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ストレスチェック・セルフケア

お疲れ様です。

 

全国でストレスチェックが導入されて数年が経ちます。

 

会社の労働衛生担当者が中心となってメンタルヘルス不調の未然防止に向けた取り組みをしていると思いますが皆さんいかがでしょうか。

 

派遣会社にとっても、ストレスチェックは義務付けられており、提携している医療機関と連携して実施するのが一般的かと思います。

 

そのような中ですが、派遣社員は比較的ストレス度合いが高いと言われています。理由は、職場起因における部分の影響が大きく、仕事量の調整・コントロールが難しい点、派遣社員という立場上、気を抜けることが少なく緊張度が高い、所属する派遣会社の労務担当が近くにおらず、フォローが効きにくい、ということが主な要因です。

 

そこで大切になるのが自身によるセルフケアです。

 

皆さんは、いまいつもと違う自分ではありませんか?

イライラする、体がだるい、体調が優れない、食欲がない・・・

 

自分と自分は毎日のお付き合いなので、慣れてしまうことが多いですが、客観的に自分自身を見つめてみましょう。

 

そういったものを専門家に言わせるとストレス反応というそうですが、

思い当たる方は注意が必要です。普段一緒にいる人に聞いてみるのも良いでしょう。周りの方は自分以上に自分のことを知っていることもあります。

 

まずはストレスに気が付くこと、その次にそれに対する対処を行動に移すこと。気が付かないのが一番怖いことです。

 

メンタルヘルス不調(うつ病など)はひとつの病気です。

ストレスチェックは健康診断と同様に、今の自分自身の状態を客観的に判定する手段のひとつです。

 

しっかり把握しておくことがまずは大切。

小さな積み重ねが、後々の大きさ障害へと発展してしまう可能性があります。個人的には年4回くらい実施しても良いと思っています。

 

毎日の仕事は同じように見えて、実はいろいろと変化があります。

忙しいとき、そうでない時、人事異動でまわりの人が変わった、

作業方法が変わった、新しい手順が加わった等、同じように見えても微妙な変化がストレスに影響します。

 

ストレスは皆あります。感じ方は異なりますが皆あります。

そのストレスを仕事以外の場所で解消する、ストレスにならないような心掛けをする、などいかにコントロールしていくかが大切です。

 

そのためには先ほども申しました通り、今の自身の状態はどうなのか、をしっかり把握しておくことが非常に大事になるのです。

 

ストレスチェックは実施は会社の義務ですが、その結果をもとに今後どういう行動をしていくのか、どういうセルフケアをしていくのか、を考えていくことが一番大事なことです。

 

コロナ禍で我慢が多い状況ですが、そういった要因も含めてストレスとどう付き合うか、「withストレス」の精神で、うまくセルフケアを進めていただきたいと思います。

 

派遣会社の派遣社員に対する教育が乏しいと思う

お疲れ様です。

派遣社員に対する教育についてです。

私は、派遣会社側の派遣社員に対する教育が甘いと感じています。

労働者派遣では、業務上の直接的な指揮命令は派遣先に委ねられ、

派遣先から派遣社員に対して各種の教育訓練が実施されます。

派遣先からすれば、通常の自社雇用の社員同等に教育するわけです。

それはそうとしてもほったらかしが酷いところが多い。

あるあるなのが、とにかく何もしない、ということ。

やってることは勤怠管理のみ。

普段は全く連絡が無く、休みが多かったりすると

給に連絡が多くなる。内容は、頑張って出勤催促のみ。

派遣会社は、派遣社員が勤務した時間数に応じて

請求、売上が計上されるから少しでも多く出勤してもらうように

促すことは会社としてはOKだと思うけど、

派遣社員の休みが多い、勤怠が悪い場合の原因解決に乗り出さずに

とにかく本人任せの出勤催促に終始していることが多い。

例えば、体調不良が原因だった場合、健康管理指導は出来ているのか。細かい話をすると社員にも健康管理義務があるから、当然派遣社員自身も健康管理をし、契約通りの勤務を全うするための努力することは求められる。

しかし、派遣会社側にも社員に対しての健康管理・指導といった労働衛生に関する義務がある。

私が気になっているのは、そういった労働衛生に関する教育、

取り組みが非常に乏しい派遣会社が多い、ということだ。

派遣社員からすれば、何も教育してくれないのに、休みが多くなると

途端にいろいろ言われる、といった状況となる。

健康管理の面で言えば、基本的に派遣会社の労務担当者は医師では無い場合が多いので、健康・医学に関しては素人かもしれない。

しかし、そのために産業医の存在がある。

労務担当の尚且つ労働衛生に関する担当をしている者は、

素人ながらも勉強し、知識を蓄え、最低でも法定基準に沿った

健康管理をしなくてはならない。それでも解決しない場合は、契約している産業医へ相談し、助言を求める、もしくは産業医に対応を依頼することも出来るわけだ。

派遣社員は、契約業務(自身の仕事)を全うすることに集中する必要があるので、労務担当は労務担当としての仕事を全うするために勉強しなくてはいけない。

普段、派遣社員の教育といった業務を疎かにしているにも関わらず、

派遣社員の勤怠が悪くなると出勤催促だばかりしているのは業務の怠慢と言えると私は思う。

「あいつら(派遣会社側)は、俺らの給料をピンハネして何もしないで偉そうにしてやがる」とはよく言ったものだと思う。

派遣社員から、「いつも良くしてもらっている、気遣ってもらっている」といった気持ちを抱いてもらえるような派遣会社が増えて欲しいと思う。

コロナ拡大と新しい正社員の形

お疲れ様です。

新型コロナの感染拡大が過去最大級となっている中、それでも求人倍率においては低調だった昨年よりも上昇し、求人数が増加が見受けられます。

求職者の動きとしては、コロナショック(コロナ影響による休業、リストラ等)の影響もあってか申し込みにあたっては企業選定に慎重な様子が見られています。

企業側としては、求人数の増加とともに人材採用が難航するわけですが、その打開策として新しい「正社員」の形について拍車をかけるように感じています。

「新しい正社員の形」

それは、無期雇用だけど、賞与・退職金・転勤の適用無し、という形です。

会社によっては、「地域限定正社員」と呼んだりしています。

(私の世代が影響しているかもしれませんが)

従来の正社員とは、無期雇用(終身雇用)、賞与支給・退職金支給・企業によっては他事業所への転勤あり、といった形態ではないかと思います。

それが、最近になり新卒を初めとした若年層の人材確保を目的に、従来の正社員の一段階下の階層として、「地域限定正社員(限定正社員)」の制度を導入する企業が増えてきました。

それが、今回のコロナショックによる人材採用難航の打開策として、従来は「契約社員派遣社員)」として募集していた企業が、「地域限定正社員)」として募集をかけ始めています。

一般に、「正社員」と「契約社員」の求人募集が並んでいれば。まずは正社員募集を優先するでしょう。企業の採用担当者からすると、少しでも待遇をあげ、なんとか人材確保を進めたいわけです。

しかし、急なコストアップも難しいことから雇用は無期にするが、その他待遇は実質的に従来の契約社員と同様水準とするわけです。

就職活動をしている方々は、誤解する場合があるので説明会等、雇用条件の説明の受ける際にはしっかりと確認をしておきましょう。

正社員だから賞与があると思い込んでいたら、半年経っても支給が無く、そもそも支給対象ではなかった、なんてことがあっても困ります。

労働条件は双方合意であれば、問題ありませんが、説明不足・確認不足と双方に落ち度がある状態ではよくありません。

話が横道に逸れてしまいましたが、新しい正社員の形、進むように思います。制度自体が間違っているというわけではありません。

企業側としても、そういった形を取らざる得ない状況もあるでしょうし、時代の移り変わりとともに新しいものも生まれてきます。

私の世代では、非常に違和感を覚える新しい正社員の形ですが、いまの20代前半の世代の方々にとっては、違和感は無く、これが当たり前になるのかもしれません。

新しい正社員の形、良し悪しは別としてこれが当たり前になるかもしれません。待遇面は劣る部分がありますが、それと同時にダブルワークが当たり前、副業が当たり前、そんな形になるのでしょうか。

最近の求人を見てそんなことを考えています。

面接の際に困った事

お疲れ様です。

以前、面接の際に生活身の回り品をボストンバッグ満タンに詰め込んだ状態で、面接に来られた方がいらっしゃって困ったことがありました。

その方は、面接に来られた当日中に、仕事が決まり、社員寮に入れると思っていたようで、それなりの準備をされてきたとのことでした。

会社のほうとしては、面接当日は未だ採用が決定していませんので、「社員」となっていない以上、社員寮には入居(入寮)して頂けませんし、人材派遣の場合は派遣先企業にも連絡し、いつから仕事をスタートするかの日程調整の段取りが必要なため、その場で入社日決定することは出来ません。(入社日と派遣開始日が同一の場合)

また、手続き上の点では、雇用契約の締結も必要、細々した提出物の確認も必要と、その場ではどうしようもありません。

その方は、直前を派遣会社の社員寮で生活していたようですが、訳あって退職し、退職と同時に社員寮を出てしまったので、漫画喫茶で寝泊まりし、次の仕事までの調整を図っていたそうです。

結局その時は、その応募者の方と仕事内容について折り合いがつかず(倉庫作業の仕事の募集をしていましたが、ご本人が腰痛持ちで運搬作業を希望せず)、内定に至りませんでしたが、派遣会社側には入社までに必要な段取り、日数が最低限必要だったりすることが多いと思いますので、退職の際には十分な時間的余裕を持って準備頂ければと思います。

全国的に酷暑の中、体調管理にも相当の配慮が必要な時期です。

いまの時期に就職活動する方は、特に気を付けて頂きたいと思います。

オリンピックを終えて

(昨年作成の記事です)

お疲れ様です。

今月末にパラリンピックの開幕を控えておりますが、

まずはオリンピックが閉会式を終えて一区切りとなりました。

2013年に東京での開催が決定され、出場されたアスリートの方々はもとよりですが、運営側の方々も想像できないくらいの苦労があったであろうと思います。

「派遣」というキーワードでオリンピックを見てみると、開催決定から開催期間中まで、期間限定の人材特需が発生し、水面下では大きく動きがあったことと思います。

人材派遣業界では業界大手のパソナ社が大会運営スタッフの募集をされていたと思います。時給1,650円くらいでしたでしょうか、日当にして13,200円くらいだとして、実際の担当業務と給与が割に合っているかどうかは各々の価値観があったりすると思いますが、「一生に一度の夢舞台のお手伝いが出来る」という点では給与の問題ではないかもしれないですね。

いずれにしても、フルタイムだと思いますので、そうなると本業との掛け持ち・二刀流というわけにはいかない場合が多いので、期間限定で働ける方々、そのタイミングで離職中・フリーな方々を採用することとなりますので、採用人数の大がかりですし、実際の運営の前に人数確保自体も大変だったと想像します。

契約としては、

派遣会社からオリンピック運営側へ派遣、という形になるかと思いますが、指揮命令者の存在や安全管理、衛生管理、苦情処理など、我々が見えない部分できちんと取り決めが出来、管理が出来ていたのかどうか、職業柄気になるところでもあります。

もし、このブログをご覧になっている方でご存知の方がいたら是非。

福島の復興もオリンピックの開催も、一大イベントの時には大きな人(労働力)の動きがあります。人材派遣会社(人材紹介会社も)はそういった場面で陰ながら運営を支えている存在なのだと思います。

今月から夏の高校野球甲子園大会が開催されていますが、

現地の運営スタッフ、周辺の宿泊施設、その他鉄道各社、現地地元の商店街まで、賑やかになることと思います。

そこには、そこでの人の動きがあります。

そこには、働く側の方々の思いがあり、雇う側の思いがあり、いろいろなドラマが生まれているのだろうと思います。

オリンピックの関わった多くの方々、大変お疲れさまでした。

感動をありがとうございます。